コラム

朝晩の気温が下がってきましたが、風邪などひいていらっしゃいませんか。今は秋土用の節季でもあるので、冬に備えた養生が大切な時です。

 

これからの季節はインフルエンザをはじめとした感染症が増えていきます。感染症になる前に、お灸で養生しましょう。

 

＜霜降＞

 

10月25日から11月7日は，二十四節気で霜降（そうこう）の節気です。「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也（暦便覧）」とあります。東北地方・本州中部では霜が降りる時期です。

 

霜降前は水蒸気が冷やされて露となっていましたが、霜降の頃にはさらに気温が下がって、霜が降りる頃という意味です。

 

気象庁によると、霜が降りるのは次のような条件の時だそうです。

 

☑晩秋や早春の晴天の日

☑上空に冷たい空気が入ったとき

☑気温は4度以下

 

 

 

 

気温は150ｃｍの高さで4度以下なので、地表の温度は0度くらいです。霜降の節季になるとグンと気温が下がることがわかりますね。

 

子供の頃にザクザクと霜を踏んで歩いた経験はありませんか？

最近は土の地面が少なくなり、霜が降りてもわかりにくくなりました。

 

しかし、土のある所では見ることができるので、晴れて気温が低い日の朝に霜を探してみてください。

 

 

＜霜降におススメのツボ＞

 

霜降は秋の最後の節季です。北海道・東北地方では紅葉が始まっています。夜と日中の温度差が大きくなるにつれ紅葉の色が鮮やかになっていきます。

 

 

 

☑夜と昼の温度差が大きい

☑適度な湿度

☑日中天気がよい

 

以上が綺麗な紅葉の条件だそうです。綺麗な紅葉は見たいですが、私たちにとっては温度差が激しいことが、体調不良の原因の一つになります。

 

秋土用とも重なっている今の季節は、冬に備えて十分な養生が必要ですね。

寒くなってくると、お灸の気持ちよさが益々わかりますよ！

 

◎養生のポイント

 

☑呼吸器のケア

☑空気の乾燥に注意する

☑首周りの保温

 

霜降のお灸におススメのツボは少商（しょうしょう）というツボです。

少商は呼吸器系の調節が上手なツボです。

 

 

 

☑咳が出やすい

☑のどがイガイガする

☑鼻水・鼻づまり

☑風邪やインフルエンザにかかりやすい

 

人に特におススメです。

 

少商は親指の爪の付け根にあるツボです。

お灸で温めるのが一番ですが、反対の指で爪を挟んでもんでも刺激できます。

 

◎首周りの保温

 

首の周りには「風」という文字がつくツボがたくさんあります。

 

これは、東洋医学では「風邪（ふうじゃ）」という邪気（じゃき：人に悪い影響を与える気）は、首から体に侵入すると考えるためです。

スカーフやマフラーをすることで、風邪（ふうじゃ）の侵入を防ぎましょう！