コラム

 猛暑が続きますが、皆さんお元気にお過ごしでしょうか。なんとなくだるい、疲れがとれないといった夏バテ症状が出始めている方も多いと思います。

 

そんな方は、このコラムでお灸の方法を覚えて、セルフケアに役立ててください。お灸教室に参加できない方も参考にしてください。

 

＜処暑＞

 

8月23日から9月7日は二十四節気で処暑（しょしょ）の節気です。「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也（暦便覧）」とあるように、暑さが和らぐという意味です。

 

処暑の当日23日は、猛暑日（35度以上）の地点が「0」だったようです。猛暑日の地点が1か所しか無かったのは、1か月ぶりだったようです。

 

処暑を境に秋の気配を感じることも多くなると思いますが、まだまだ残暑は続きそうです。

 

 

 

季節の変わり目は、気圧や気温の変化が激しく、その変化に対応するため私たちの体も大忙し！になります。

 

特に猛暑日が続き夏バテした体は、気圧や気温の変化によってダメージを受けます。

 

東洋医学では、秋に養生を怠ると冬まで不調が続くと言われています。旬の食材で栄養をとり休養とお灸でセルフケアをしましょう。

 

＜処暑が旬の梨＞

 

梨は秋を代表する果物で、夏バテを解消する成分や水分やカリウムも含まれ、今の季節にピッタリの果物です。

 

 

〇夏バテ予防

　タンパク質の1種であるアスパラギン酸が含まれます。アスパラギン酸は疲労回復に役立つので、夏バテ予防になります。

 

〇水分補給

　水分が豊富なので、汗で失われた水分を補うのに適しています。

 

〇ミネラル補給

　汗で失われたカリウムを含み、熱中症の予防にも適しています。

　また、カリウムには血圧を下げる作用があると言われています。　

 

〇消化を助ける　

　タンパク質を分解する酵素が含まれているので、消化を助けます。

 

〇咳止め　

　梨に含まれるソルビトールが、咳止め作用があると言われています。

　美味しいだけではない「梨」、疲れた体にピッタリの果物ですね。

 

＜処暑にオススメのツボ＞

 

夏の疲れが残る季節であり気圧や気温の変化が激しいので、風邪をひいたり、おなかの調子を崩したり、弱い部分に不調が出やすい季節です。

 

 

この季節にオススメのツボは、陰陵泉（いんりょうせん）です。

膝の下、下腿の内側にあるツボです。

 

秋とは言え、湿度が高い日もあり疲れが出やすい時におススメのツボです。

胃もたれや食欲不振にもよいツボです。

 

 

膝のお皿の下に指を4本並べたところにあります。骨の際で、押してみて重い痛みがある場所が陰陵泉です。

 

お灸が一番ですが、指で優しく押して刺激しても良いです。