コラム

今回は、お灸教室に参加された方からの質問にお答えします。

 

〈お灸をするのに適した季節はありますか〉

 

あなたも、お灸は温める作用があるので、冬にするというイメージはありませんか？

そんなことはありません！お灸は「春夏秋冬」どの季節にもオススメです。

 

☑春にもお灸！

春は気温の変化が激しく、自律神経が乱れやすい季節です。

日中暖く夜に気温が下がる。晴れていたのに急に雨が降るというように、気候の変化が激しいのが春の特徴です。

 

 

 

ここ数週間でも、「気温の変化が激しくて体がついていけない！」と感じている方もいらっしゃると思います。
気候が変化すると、私たちの体は体温や血圧を調節します。調節する働きを持っているのが自律神経です。

 

そのために気候が変化するたびに、自律神経がめまぐるしく働き、うまく調節ができなくなってバランスが崩れてしまうのです。

 

お灸には自律神経の働きを整える作用があります。

 

気候の変化が激しい春にはお灸で体調を整えることが大切です。

 

☑夏こそお灸！

 

夏にはお灸が必要ないと思っている方も多いと思います。

 

しかし、本当にそうでしょうか？

確かに、寒い時には、お灸の温熱効果で体が温まります。従って、冬にお灸をすると効果を強く感じるのも確かです。

 

 

しかし、あなたは夏の暑い日に電車の車内や、オフィスの冷房で「寒い！！」と感じたことはありませんか？

 

また、昨年の夏も猛暑だったので、睡眠中もクーラーを使っていた方も多いと思います。

 

このような生活環境では、夏こそ冷えを感じる季節なのです。夏こそ、お灸で体を温めることが必要なのです。

 

☑秋のお灸

 

ここ数年、秋の爽やかさを感じることが少なくなっていませんか？

いつまでもジメジメとした暑さが続くことが多くなっています。

 

そのために、秋になってから夏の疲れが出やすく体調を崩しがちです。

 

むくみやすい、体がだるい、夏の疲れが取れにくいと感じている方は「湿気（しっけ）」が溜まっている証拠。

湿気が残る秋には、お灸で体を爽やかにすることが大切です。

 

☑冬はやっぱりお灸がいい

 

お灸には体を温める作用があります。そのために、冬はお灸で体を温めることで体調が整います。

 

また、お灸には免疫力を高める作用もあります。当サイトのお灸のススメにも書きましたが、お灸博士と呼ばれた原志免太郎先生は、お灸には免疫を高める力があることを発見しました。

 

それ以来、日本では広くお灸が用いられるようになりました。

 

 

現在では、アフリカで結核の予防治療として活用されています。（もくさアフリカという活動）

 

皆さんも、風邪やインフルエンザが流行する前に、お灸で免疫力アップをしましょう。

 

このように、季節を問わずにお灸を行うと、大きく体調を崩すことがなくなります。

 

お灸教室は、肩こり、腰痛、冷え症、更年期障害、不妊のテーマ毎に行っていますが、体調を整えるオススメのツボも紹介しています。

 

お灸教室に参加して、未病（病気ではないが、そのままにしておくと病気になる状態）を防ぐお灸の方法を学んでみませんか。