コラム

立冬に入り暦の上では冬ですが、気温が高い日が続いていますね。季節が戻ってしまったようです。前回はぎっくり腰についてのお話でしたが、今回のコラムでは慢性腰痛についてのお話です。

 

＜慢性腰痛＞

 

腰痛は大きく分けて、ぎっくり腰に代表される急性腰痛と慢性腰痛があります。

そして症状が3か月以上続く場合を慢性腰痛と言います。

 

腰痛は男性では1位、女性では肩こりに次いで2位の症状です。腰痛でお悩みの方が多いことがわかりますね。

 

 

☑靴下をはく時に腰が痛い

☑朝、顔を洗うのがつらい

☑立ちあがる時に痛い

☑仕事で長時間座っていると、腰が痛くなってくる

☑腰が重くて「トントン」たたきたくなる

☑子どもをだっこするのがつらい

☑仰向けで寝ると痛い

☑同じ姿勢がつらい

 

 

 

検査をしても異常がない慢性腰痛は、次のようなことが原因として考えられます。

 

 

コロナの影響で自宅で仕事をすることが多くなりました。そのために、運動量が減ったり同じ姿勢でいることが増えたことによる腰痛が起こりやすくなっています。

電車に乗ったり、乗り換えで歩いたりと、通勤では意外と体を動かしていたことがわかりますね。

 

また、会社と異なり家で仕事をする時の環境も影響するようです。机と椅子の高さや、パソコンと自分の目の高さの関係など、自宅では会社の様に仕事仕様になっていないことも腰痛の原因の一つとしてあげられます。

 

＜慢性腰痛を防ぐには＞

 

慢性腰痛は筋肉の疲労や衰え、同じ姿勢を続けること、腰やふくらはぎの冷えが原因となることが多いのですが、これらは少しの工夫や努力で解消することができます。

 

☑同じ姿勢を続けない

椅子に座った姿勢は、立っている時より腰椎（腰の骨）に負担がかかっています。1時間に１回は立ち上がって筋肉を動かしましょう。

 

☑ふくらはぎをケア

ふくらはぎの筋肉は第二の心臓と言われています。ふくらはぎを動かしたり、温めたりすることで下半身にたまった血液を循環させましょう。

レッグウォーマの着用や踵の上げ下げが効果的です。

 

 

☑運動の習慣をつける

生活の中に、体を動かす習慣を取り入れましょう。激しい運動より、ストレッチングやウォーキングが適しています。

 

 

＜慢性腰痛にオススメのツボ太渓＞

太渓は足首の近くにあるツボです。

 

内果の中心（尖った所）とアキレス腱の間にあります。指で軽く抑えると、窪んでいて拍動を感じるところです。

 

 

図の白い丸が内果の中心で、お灸を置いたところが太渓です。

太渓は冷え性のツボでもあります。ぜひお試しください。