コラム

連日の猛暑日で体調を崩されている方も多いと思います。暑さで体力が消耗しやすいので、お灸でお体の調子を整えましょう。

 

＜立秋＞

 

8月8日から22日は立秋の節気です。夏い日が続きますが暦の上ではもう秋なんですね。立秋は「初めて秋の気立つがゆえなれば也（暦便覧）」というように、秋の気配を感じ始める頃という意味です。

 

そういえば、秋を思わせるような雲が現れることもありますね。

天高く馬肥ゆる秋・・・空が高く感じるのは、雲が高い位置にできるためです。

 

 

しかし、残暑が厳しくて秋の気配を感じるのは、もう少し先になりそうです。

 

 

暫くは、熱中症に気を付けて過ごさなければいけません。特に子供と高齢者は暑さに対する感度が鈍い上に、成人に比べて汗をかく能力が低いので、周囲の人が気を付けることが大切です。

 

 

 

 

喉が渇いたと感じる気には、すでに体の水分が失われて危険な状態です。時間を決めて、少しづつ水分補給をしましょう。

沢山汗をかいた時には、水よりも経口補水液が適しています。

 

＜夏バテ＞

 

☑食欲不振

☑よく眠れない

☑体がだるい

☑頭が重い

☑やる気がでない

☑お腹の調子が悪い

☑下痢や便秘

 

これらは、夏バテのサインです。立秋の頃の養生がうまくできないと、秋になっても夏バテ症状が残りやすくなります。

 

 

五行論で、夏の五臓は「心」です。暑さによって「心」の機能がフル回転になることで、「心」が疲れてしまい夏バテが起こります。

 

「心」の働きは、血液を送り出す心臓の働きですが、精神活動を整える働きもあるため、睡眠や気持ちに影響が出ることがあります。

 

 

よく眠れない、やる気が出ない、頭が重いなどの症状がある方は、暑さの影響で「心」の働きの一つである精神活動に影響が出ているのかもしれません。

 

＜立秋にオススメのツボ＞

 

寝苦しい日が続き、よく眠れないという方におススメのツボは神門（しんもん）です。

 

また、次のような精神活動の乱れがある方にもオススメです。

 

☑イライラする

☑やる気が出ない

☑不安なことがある

☑心配なことがある

 

神門は、手首のしわの近くにあるツボです。手のひらを上に向けて、小指側の腱の内側のくぼみにあります。　

 

 

心と体は別の物ではありません。体の疲れは心に、心の疲れは体の不調になって現れます。

 

今の季節は暑さで体力が消耗し、体の疲れが出やすい季節です。

そんな時は心も疲れやすくなります。

 

神門を、お灸やツボ押しで刺激して、心身ともに元気になりましょう。