コラム

会社ではテレワーク、学校ではオンライン授業が増えたためか、腰痛の患者さんが増えています。通勤や通学が無くなって体を動かす機会が減ったためでしょうか。本日からこのコラムでは腰痛の予防や解消にオススメのツボを紹介します。

 

お灸教室では腰痛、肩こり、冷え性、不妊、更年期障害などの症状に合わせた方法を紹介していますが、どれも自分で簡単にできるツボを選んでいます。このコラムで紹介するツボも手や足にあるツボで、お灸をしやすい場所にあります。

寒くなってきたので、お灸がいつも以上に気持ちよく感じると思います！ぜひやってみましょう。

 

＜腰痛＞

 

腰痛については、このサイトの「症状ページ」にも記載していますので参考にしてください。

 

腰痛の分類は大きく分けて次の2つです。

 

〇慢性腰痛（3か月以上症状がつづく腰痛）

 

〇急性腰痛（ぎっくり腰に代表される急激な痛みの腰痛）

 

 

腰が痛くてレントゲンやＭＲＩ撮影をしたことがある方も多いと思います。しかし、はっきりとした原因がわかる腰痛は全体の10～15％くらいと言われています。残りは「非特異的腰痛」と言って画像と症状が一致しない腰痛で、原因の特定が難しいため慢性化しやすい腰痛と言われています。

 

しかし、高齢者の場合は圧迫骨折や脊柱管狭窄症、若い人の場合は腰椎すべり症や分離症、月経に伴う場合は子宮内膜症や子宮筋腫の可能性もあるので、素人判断せずに受診することも大切です。

 

 

（腰痛の原因）

 

①筋肉が原因

　筋肉の損傷、筋肉が固くなって神経を圧迫

　同じ姿勢でいること、運動不足などが原因となることが多い。

 

②骨や関節、靭帯、椎間板が原因

　圧迫骨折、椎間関節の捻挫、椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、腰椎分離症、脊柱管狭窄症など

 

　高齢者は圧迫骨折や脊柱管狭窄症の可能性が高く、若年者は腰椎すべり症、腰椎分離症が多い傾向にあります。

 

 

③内臓の病気が原因

　子宮や卵巣の病気、腎臓の病気、膵臓の病気など

　長引く腰痛、不正出血を伴う、夜間に痛い、姿勢の変化で痛みが変化しない時は内臓が原因の可能性もあります。

 

④ストレスや精神的な原因

　夏木静子さんの「椅子が怖い」は、ご自身の精神的なストレスによる腰痛を小説にした作品として有名です。

 

ほとんどの場合は筋肉が原因の痛みと言われていますが、次のような場合は注意が必要です。

 

☑どんどん悪化する

☑下痢や便秘を伴う

☑姿勢を変えても、じっとしていても痛い

☑痛みで目が覚める

☑しびれを伴う

☑感覚の異常がある

☑女性の場合、不正出血がある

 

 

このような症状を伴う腰痛がある方は、一度検査を受けることが大切です。

次回は、ぎっくり腰についてお話します。