コラム

お灸教室では、時間の都合上「気（き）・血（けつ）・水（すい）」についてはお話できません。

お灸教室に参加する前や後で読んでください。

〈気・血・水〉

 

東洋医学では、「気（き）・血（けつ）・水（すい）」のバランスが良いと、健康な状態であると考えます。気・血・水は経絡を通り道として、全身をくまなく巡っています。

 

「気」は体を動かす原動力、「血」は血液、「水」は血液以外の水分のことを言います。気血水のどれかが不足したり、多すぎたり、滞ったりすると、体全体のバランスが崩れて不調が現れます。

 

気血水の流れが悪くなったり、バランスが乱れるとツボにサインが現れます。押してみて他とは違う痛みを感じることがありませんか？その場所もツボの一つです。このツボの上にお灸をすることで、気血水の流れが良くなって体調が整います。

 

 

お灸は自分でもできるので、チョットした不調が現れた時にお灸をすれば、それ以上悪くなることが防げます。

お灸教室では、ツボの探し方やお灸の方法について、わかりやすく説明します。皆さんが気軽にお灸をすることで、チョットした不調をなくすことが、このお灸教室の目的です。

 

＜気＞

「やる気がない」「元気がない」など日常生活でもよく使われるように、「気」というのは身近なものです。

気は体を動かず原動力ですが、その他にも

 

☑臓器を正常に動かす

☑血や水をスムーズに動かす

☑自律神経やホルモンを正常に働かせる

☑精神活動を支える

 

などの働きも持っています。そのために気の働きが悪くなると、検査では異常が見つからないのに「元気がない」、「やる気がない」という言葉に現わされるような不調が起こります。

 

＜血＞

血は、酸素や栄養を全身に運ぶ血液としての働きの他に

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

☑ホルモンバランスを整える

☑体を温める

☑月経の周期を整える

 

などの働きがあります。特に女性には血は重要な役割を持っています。そのために、更年期障害や月経不順などを東洋医学では「血の道症（ちのみちしょう）」といます。

 

＜水＞

水は血液以外の水分であるリンパ液や汗などのことです。その他にも

 

☑食物から得られた水分

☑鼻水、涙などの体液

☑関節や脳にある水分

 

など、体のすべての水分を示します。従って水が不足すると肌の乾燥や目や口の渇きが起こります。また、水が滞るとむくみや体のだるさを感じます。

このように「気・血・水」のどれか一つでも不足したり過剰になると、心身に影響が現れます。

お灸で「気・血・水」のバランスを整えて、健康な毎日を過ごしましょう。