コラム

19日から雨水（うすい）の節気に入ります。雨水は春一番が吹くころです。今年の春一番はまだ宣言されていませんが、もうそろそろでしょうか？

＜雨水＞

2月19日から3月4日までは二十四節気で雨水の節気です。「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也（暦便覧）」とあります。

暖かい空気が地上にのぼり雪が雨になるという意味です。しかし実際にはまだ気温が低い日があり、雪が多い地方では大雪が降ることもあります。

まだ陽気がのぼるとまではいかないようですね。

雨水は草木が芽生える頃でもあります。梅や早咲きの桜も美しい季節です。また農作業の準備が始まる頃でもあり、雨水に雨が降らないと農業に影響すると言われています。

地方によって異なると思いますが、雨水に入った頃にひな人形を飾り始めるようですね。

最近は、お内裏様とお雛様の2体の雛飾りが主流になっているようです。我が家も母がつくってくれた木目込み人形のお内裏様とお雛様を飾っています。季節感があって毎年飾るのが楽しみです。

＜雨水が旬の春キャベツ＞

新型コロナウィルスが流行していますが、手洗い、うがい、人込みを避ける。ことが予防の第一と言われています。また、免疫力を付けておくために、睡眠、休養、栄養が大切とも言われています。

これさえ食べれば大丈夫！という食品はありませんが、旬の食品には季節ごとに必要な栄養素が含まれているため、食材選びのヒントにはなると思います。

東洋医学では、季節に合った食品：旬の食品を選ぶことも大切にしています。薬膳（やくぜん）というと難しく感じますが、季節に合った食品・旬の食品を普段の食生活に取り入れることも薬膳の一つです。

食品には、体を温める性質の物や、冷やす性質の物があります。「熱（ねつ）・温（おん）・平（へい）・涼（りょう）・寒（かん）」といった5つの性質があり食性と言います。

熱・温：体を温める性質

涼・寒：体を冷やす性質

平：熱・温でも涼・寒でもない

冬が旬の食品や寒い所で取れる食品は体を温め、夏が旬の食品や暖かい所で取れる食品は体を冷やすと考えることもできます。

春キャベツは、平性の食品で、温める・冷やすのどちらでもないので、誰でも、どのような体質の人にも向いている食品です。

また春キャベツは胃腸の働きを整える作用もあり、免疫力アップにもよいとされています。

春キャベツ以外にも、しいたけ、はくさい、さつまいも、じゃがいも、やまいも、りんご、ごま、大豆、鶏肉、たまごなども平性の食品です。