コラム

お灸教室では、肩こり、腰痛、冷え症、更年期障害、不妊症といった症状別のツボを紹介しますが、このコラムでは季節に合ったツボを紹介します。

 

前回は二十四節気という暦のお話をしました。今回は二十四節気の一つ＜清明＞にオススメのツボのお話です。

 

＜清明＞

 

清明（せいめい）は二十四節気の一つで、今年は4月5日から4月19日までの期間にあたります。

 

江戸時代に書かれた暦の説明書である「暦便覧」に、「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草と知れり」と記載があり、この中の「清明」からとったとされています。

 

万物が清らかで明るい季節で、今まで枝だけで何の花か、何の木かわからなかった植物が、葉をつけて何かわかるようになるという意味です。

 

桜の花も満開になり、様々な花が咲き誇る春の様子が表現されていると思いませんか？

 

＜清明節・清明祭＞

 

中国では「清明節（せいめいせつ）」という伝統的な祝日で、亡くなった人を弔う日です。お墓の掃除を行ったり、安全やご加護をお願いする日で、日本のお盆と同じ考え方です。

 

 

 

 

沖縄では現在でも「シーミー祭」と言う、お墓参りをする習慣が残っています。親族がお墓に集まり、ご先祖様の前で御馳走を食べながら楽しく過ごす習慣があります。

 

清らかで明るい季節に、ご先祖様と一緒に楽しく過ごすという習慣は素敵な習慣ですね！

 

＜清明の季節の特徴＞

 

清明の頃は天候の変化が激しい季節です。ここ数週間をみてもわかるように、気温が高い日もあれば低い日もあり、気圧の変化も激しくて、あなたも「体がついていけない！」と思っていませんか。

 

また入学、入社、転勤、引っ越しなど、ご家族やあなた自身が新しい環境に置かれることで、気持ちの変化も大きくなる時です。

 

このように、変化が激しく不安定な状態が、心身の不調を引き起こしやすくなっています。

 

 

また、木が上に伸びるように、自然界全体の「気」が上昇しやすい春は、人間の「気」も上に上がりやすくなります。

 

そのために、頭や顔に出る症状や精神症状が出やすくなります。

 

☑頭痛

☑鼻水、鼻づまり　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

☑イライラしやすい、不安になりやすい　　　　　

☑ストレスが強い

☑鼻水、鼻づまり

 

＜清明におススメのツボ＞

 

お灸には気持ちを静める作用、痛みを抑える作用があります。また、季節に合ったツボを刺激することで、チョットした不調を防ぐことができます。

「清明」におススメは「太衝（たいしょう）」というツボです。

このツボは、足の甲にあります。上に上がりやすい「春の気」を下におろすのに適したツボです。

 

 

☑頭痛

☑花粉症の症状

☑目の疲れ

☑イライラ

☑めまい

お灸が難しい場合は、指の腹で優しく抑えましょう。