コラム

気温と湿度が下がり、過ごしやすくなりましたが、急な気候の変化で体調を崩さないように気を付けたいですね。夏の疲れが出る時期なので、お灸でのセルフケアに加えて旬の食材で体力の回復をしましょう。

＜中秋＞

 

今年は9月13日に見える月が中秋の名月です。

 

太陰太陽暦という暦で8月15日に見える月を中秋の名月といいます。現在の暦では今年の9月13日が中秋の名月ですが、満月は翌日14日で、1日ずれています。

14日の満月は、今年最小の満月になるようです。

 

月は地球の周りを回っていますが、月の軌道が楕円であることから大きく見えたり小さく見えたりするようです。

14日は今年の満月の中で、地球との距離が最も遠いので小さく見えるようです。

 

また、10月11日は十三夜といい、昔は十三夜にも月見の習慣があったようです。中秋の名月と十三夜の両方を見るのが縁起が良いと言われています。来月の十三夜の月も楽しみですね。

 

 

 

 

旧暦は農業と結びつきが強かったことから、中秋の名月は別名を「芋名月」と言います。現在は色々な種類の芋がありますが、昔は芋と言えば「里芋」をさしていました。

里芋は栽培が楽で沢山収穫ができる上に、炭水化物を多く含むため主食として用いられていたと言われています。

 

月見と言えば秋の七草のススキと月見団子が定番ですが、収穫に感謝する意味もあることから、貴重な栄養源であった里芋を供える風習もあるようです。

 

＜里芋＞

 

夏の間に浴びた強い紫外線で、皮膚や粘膜がダメージを受けています。

乾燥した空気は鼻、喉、気管支などの粘膜にダメージを与えます。

 

従って、今の季節は「お肌の健康」と「呼吸器の健康」に特に気を付けることが必要です。

 

 

 

これから旬を迎える里芋には、お肌の健康と呼吸器の健康に役立つ栄養素が沢山含まれています。　　

　　　　　　　　　　　　　　　

〇炭水化物

〇ムチン（ねばねば成分）

〇食物繊維

〇ビタミンＢ6

〇カリウム

 

これらの栄養素には、次のような作用があります。

 

〇お肌の健康を保つ　　　　　　　　　　　

〇便通がよくなる

〇ナトリウムを体外に排出し血圧の調節

〇粘膜を保護する

〇栄養の吸収をよくする

〇唾液の分泌を促す

〇免疫力をアップする

 

 

旬の食品には、食品自体が次の季節を生き抜くための栄養がたくさん含まれています。

美味しく調理して、お肌と呼吸器の健康を保ちましょう。

※アレルギーがある方は注意が必要です。