コラム

朝晩は少し肌寒く感じるようになりました。昼間との温度差で風邪などひきませんように、気を付けてお過ごしください。

お灸教室では、肩こり、腰痛、冷え症、更年期障害、不妊の5つをテーマにしていますが、このコラムでは二十四節季を元に季節に合ったオススメのツボも紹介しています。

 

＜秋分＞

 

9月23日から10月7日まで、二十四節気では秋分の節気です。「陰陽の中分なれば也（暦便覧）」とあるように、太陽が真東から昇り真西に沈むことから、「陰（夜）」と「陽（昼）」が半分になる節気です。

 

 

※図のブルーが「陰気」ピンクが「陽気」。春分と秋分は陰気と陽気が丁度半分になる時です。

 

暑さ寒さも彼岸までという言葉がありますが、23日は彼岸の中日です。彼岸というのは雑節の一つで、川の向こう岸という意味があります。

 

 

川のこちら側は「此岸（しがん）」といい、先祖様がいる彼岸と私たちがいる此岸がつながるのが「彼岸の期間」です。

 

9月20日が彼岸入り、23日が彼岸の中日、26日が彼岸明け。この1週間が彼岸の期間です。

 

昔から、この期間にご先祖様を敬い冥福を祈るのが「お彼岸」です。

 

 

お墓は、彼岸にいるご先祖様と此岸にいる私たちが出会う場所。お彼岸にお墓参りをするのは、このような理由からです。

 

＜旬の秋刀魚＞

 

秋を代表する魚と言えば秋刀魚。今年は漁獲量が少ないと心配されていますね。

 

新鮮な秋刀魚の見分け方は、目が澄んでいる物が良いと言われますが・・・実際は少し違うようです。

 

〇くちばしが黄色い物

〇肩から背中が盛り上がっている物　　　　

が新鮮な秋刀魚だそうです。

 

秋刀魚に含まれる栄養素は、

〇ＥＰＡ

〇ＤＨＡ

〇鉄

〇ビタミンＡ、Ｂ12、Ｄ

なので

 

〇血液をサラサラにする

〇疲労回復

〇貧血予防

〇胃腸の働きを高める

 

作用があります。焼いて食べるのが美味しいですが、面倒な方は缶詰の利用でもよさそうです。

 

＜秋分にオススメのツボ＞

 

秋が深まるにつれ、空気が乾燥してきます。こんな時は孔最（こうさい）というツボがオススメです。

 

孔最（こうさい）というツボは腕にあります。

尺沢と同様に呼吸器系の症状の緩和作用があります。

 

尺沢は長引く風邪や慢性の咳に、孔最は風邪の引きはじめや急性の呼吸器系の症状にオススメのツボです。

 

 

手のひらを上にして腕を伸ばし、肘のしわに指を4本並べます。

 

人差し指をしわに合わせ、小指の指先にあるのが孔最です。

 

お灸で刺激をするのが良いのですが、煙で刺激されるのが心配な時には、指で押したり、手で擦ったりしてもよいです。