コラム

今年の東京の桜の開花予想は観測を始めてから最も早い3月14日でした。例年に比べて12日、昨年と比べても7日も早い開花予想だそうです。

 

＜春分＞

 

3月20日から4月3日までは、二十四節気で春分の節気です。3月20日が春分の日なので春分はその日だけのようなイメージですが、春分も二十四節気の一つなので3月20日から4月3日の15日間を春分と言います。

 

「日天の中を行て昼夜等分の時なり（暦便覧）」とあるように、昼の長さと夜の長さが丁度同じになる頃です。

 

 

随分日が長くなったと感じませんか？冬至の頃は4時過ぎると暗くなっていましたが、今は5時半頃でも明るくなってきました。ここから夏至に向かい、昼の長さが長く夜の長さが短くなっていきます。

 

自然界の気が陰から陽へと変化しているため、人の体にも変化が起こる頃です。また、暖かい日と寒い日が日替わりにあるため、変化に体が追い付かないと感じる方が多い頃です。

 

そのように感じるのは、気温や気圧が変化すると自律神経の働きも、めまぐるしく変化するためです。

 

☑乗り物に酔いやすい

☑立ち眩みすることがある

☑季節の変わり目に不調になる

☑耳がつまるなど耳の不調がある

☑下痢と便秘を繰り返す

☑消化不良や胃もたれ

☑のどが詰まる感じがある

 

普段からこのような症状がある方は、特に春分の頃に体調を崩す傾向があるようです。

 

＜自律神経を調節するツボ＞

 

自律神経というのは、交感神経と副交感神経のことをいいます。私たちの体が、丁度いい状態に保たれているのは、自律神経とホルモンが丁度良い状態を維持しているからです。（ホメオスタシスとか恒常性といわれています。）

 

☑交感神経　　　　　逃げる、戦う神経

　走ったり動いたり、運動をしている時や日中活動をしている時に主に働く神経です。

 

 

☑副交感神経　　　　休む、くつろぐ神経

　食事をしたり、リラックスしている時、睡眠中などに主に働く神経です。

 

 

自律神経は、私たちの意志に関係なく、その時の状況に応じて体を丁度いい状態に保ってくれています。

 

しかし、気候の変化が激しかったり、強いストレスが加わったり、生活のリズムが崩れると自律神経の働きも乱れて、その結果色々な不調が現れるようになります。

 

今年は新型コロナウィルスも心配なので、食事、睡眠、お灸で自律神経の調節や免疫力をつけることが例年以上に必要です。

 

自律神経の調節に適したツボは・・・

 

合谷（ごうこく）

人差し指を手首の方になぞっていくと、親指側の骨とぶつかるところがあります。合谷はその位置にあるツボです。

 

 

大椎（だいつい）

首を前に倒すと、首の付け根に大きな骨が飛び出てきます。大椎はその骨の下にあるツボです。

 

 

どちらもお灸がおススメですが、合谷は指の腹で抑える、大椎は温かいタオルやペットボトルで温めることでも良いと思います。