コラム

これから本格的な夏に向かいますが、梅雨の時期のケアは、夏を快適に過ごす上で大切です。湿度が高い季節は、特にお灸のケアをお勧めします。お灸教室に参加する前や後でお読みください。

 

＜夏至＞

6月22日から7月6日は、二十四節気で夏至です。暦便覧には「陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以ってなり」とあるように、1年で昼の長さが最も長く、陽気が盛んな季節です。

 

実際の陽熱至極はもう少し先になりますが、夏至を過ぎると徐々に昼が短くなります。

本格的な夏を迎える前に昼が短くなるのは、不思議な感じがしますね。

 

東洋医学には、以前コラムでお話した「五行論」と、「陰陽論」という考え方があります。

「陰陽論」とは、自然界の万物は「陰」と「陽」の性質を併せ持ち、バランスをとっているという考え方です。

 

夏至は陽気が最も盛んで陰気が少ない季節です。この時期から秋分に向けて、徐々に陽気が減って陰気が増えていきます。

 

 

自然界で暮らしている私たちは、このような自然の気の影響を大きく受けます。

 

自然の気は、緩やかに「陰」から「陽」へ、「陽」から「陰」へと移り変わるものです。

 

しかし、近年では移り変わりが激しくて、体がついていけないと感じる人も増えています。

 

＜夏至にオススメのツボ＞

気温とともに湿度が高くなってくると、「お灸はどうなの？」と思いませんか。

お灸は冬にするものと思っている方もいらっしゃるようですね。

 

 

 

しかし、夏こそお灸のケアが適した季節です。

湿度が高い時は体がだるくなったり、食欲が無くなることが増えます。

お灸は、免疫力を活性化する働きがあるので、初夏の疲れが出ている方に特にオススメです。

 

中でもこの季節にピッタリなツボが「豊隆（ほうりゅう）」というツボです。

豊隆は、体に溜まった余分な水分を調整する働きがあるので、今の季節にピッタリです。

膝のお皿と足首の中央。脛の骨の指1本分外側にあるツボです。

 

 

☑足がむくむ

☑足が重だるい

☑足がつりやすい

など足の症状と

 

☑胃もたれする

☑胃が痛い

☑食欲がない

など胃の症状や

 

☑体がだるい

☑疲れやすい

などの全身症状にも向いています。

 

今回のコラムの中で「陰陽論」に触れましたが、次回は「陰陽論」について、もう少し詳しいお話をします。

 

お灸教室では触れないお話なので、ぜひお読みください。