コラム

梅雨入りしました。これから約1か月間、ジメジメとした季節です。このような季節は、お灸に加えて食養生も大切です。お灸教室に参加できない方にも知っていただきたい内容です。

 

＜入梅＞

 

関東地方では、平年より1日早い7日に梅雨入りしました。

暦の上では、6月11日が入梅（にゅうばい）です。

入梅は梅雨入りとは異なりますが、「雑節」の一つで梅雨入りの頃の季節を表します。

雑節は農業の目安になるように、二十四節季に不足していることを補って作られた、日本独自の暦です。

 

 

 

土用、節分、彼岸、八十八夜、半夏生、二百十日も雑節です。

天気予報などでよく耳にすると思いますが、季節感がわかる暦なので皆さんも覚えてください。

 

入梅には「梅」という字がつくように、梅の実が色づく頃です。雨で外出できない日は、梅干しや梅ジュース、梅酒を作ってみてはいかがでしょう。

 

 

＜梅のちから＞

 

☑疲労回復　　　　　　　

　酸っぱい物を食べると疲労回復によいと言われていますが、クエン酸には疲労物質である「乳酸」を抑制する働きがあります。

 

☑体調が整う

　カルシウム、りん、亜鉛、マグネシウム、鉄などのミネラルが豊富。ミネラルは、ビタミンとともに、体の機能の維持や調節に欠かせません。

鉄や亜鉛は、妊活にも重要な栄養素です。

 

☑唾液の分泌が高まる　　

　ストレスや加齢によって唾液の分泌が減ります。唾液が減ると、飲み込みにくい、味がわからないなどの症状が出やすくなります。

また、唾液の分泌は虫歯予防にもなります。

 

この他にも、動脈硬化の抑制、ピロリ菌の抑制、糖尿病予防などの研究結果もあるようです。

 

＜梅雨にオススメ　シソジュース＞

 

梅干の色付けに使う赤ジソも今が旬です。7月中旬くらいまでしか店頭に並ばないので、毎年この時期を楽しみにしています。

梅干しを作るのではなく、赤ジソを使ってジュースを作ります。

 

シソには、葉が緑の青ジソと紫色の赤ジソがあります。シソジュースには赤ジソを使います。

シソにはβカロテン、ビタミンＢ、カルシウム、カリウムを含まれるので、栄養的にも優れています。

 

★シソジュースレシピ

（材料）

☑赤しそ　　　　1袋（約200ｇ）

☑酢　　　　　　120～140ｃｃ

☑グラニュー糖　100～110ｇ　

☑水　　　　　　2ｌ

 

★注意！　

　◎シソの葉をむしる時に、指に色がつきます

　◎シソを煮ると鍋に色がつきます

　◎シソの汁が飛ぶと衣服が染まります

 

（作り方）

1.鍋に水を入れて火にかけておく

 

2.赤シソの葉っぱをとって洗う

　◎茎や根がついている物は取り除いて、葉っぱだけにする。この時に、枯れた葉や腐った葉を除く。

 

　※写真：茎から葉っぱを外し、直径23㎝、深さ8㎝のボールに入れてこのくらい。約200ｇです。

 

　◎葉を洗い細かいゴミや土を除く。ざるにあげて、水を切る。

 

3.沸騰したお湯に、赤ジソを入れて煮る。

　◎シソの葉の色が緑色になるまで煮る。あっさりさせたいときは3分くらい。シソの味を強くしたいときは5分くらい。

　　色が変わったら葉を取り出す。

 

　※写真：葉を取り出したところ。紫の葉が緑になります。

 

4.液を濾す

　◎葉を取り出した液を濾して、小さいゴミや葉っぱを取り除く

 

 

5.濾した液に酢と砂糖を入れて煮詰める

　◎酢を入れると鮮やかな赤になります。

 

　※写真：上が酢を入れる前、下が酢を入れた後

 

　◎酢と砂糖は、味をみながら少しづつ入れるのがコツ。

 

6.出来上がり！

　冷蔵庫で冷やして出来上がり

 

梅雨にオススメのシソジュース、ぜひ作ってみてください。

色の変化も楽しいのでお子さんと一緒につくってみてはいかがでしょう。

 

シソジュースと足三里のお灸で梅雨を乗り切りましょう！