コラム

現在は新型コロナウィルス感染症の影響で、お灸教室も開催できません。

緊急事態宣言は解除されましたが、まだ油断ができないのでステイホームを続けていらっしゃる方も多いと思います。

お灸は免疫力アップにも役立ちます。この機会にお灸の方法を覚えて、健康維持に役立ててください。

 

＜ツボって何？＞

 

鍼やお灸をする位置は一般的には「ツボ」と言われています。ツボは専門的には「経穴（けいけつ）」と言います。

 

東洋医学では、「気（き）・血（けつ）・水（すい）」が健康な体を維持していると考えます。気血水は、「経絡（けいらく）」という道を通り体の隅々まで巡っています。この経絡の上にある点がツボ（経穴）です。

 

 

点と言ってもただの点ではありません。ツボ（経穴）は体内の臓器（東洋医学的な臓器と西洋医学の臓腑は異なります）ともつながっていて、臓器の反応が現れる点です。

ツボにお灸をすると「気・血・水」の流れがよくなり、臓器にも影響を与えるために様々な不調が楽になると考えられています。

 

 

ＷＨＯ（世界保健機関）で定められたツボは361か所ですが、その他にも日常的に使われているツボがあり全部で約400ほどあります。
ツボの位置は、窪んでいるところや骨際にあることが多いのですが、軽く押して「イタ気持ちいいところ」もツボと言われています。

 

☑窪んでいるところ
☑軽く押して、イタ気持ちいいところ
☑痛みがあるところ

図を見てもよくわからない！という方はまずはこのようなところにお灸をしてみましょう。そこがあなたのツボです。

 

＜ツボの見つけ方＞

 

ではここからは、少し専門的な探し方を紹介します。自分の指を使った探し方の紹介です。

 

ツボの位置を示す方法として、参考書などには「指1本分外」とか「指3本分下がったところ」のような表現があると思います。

 

「指1本分ってどの指？」と思うことがありませんか？実はこれには決まりがあります。

 

指1本分　→　親指の巾

指2本分　→　人差し指、中指の2本を合並べた巾

指3本分　→　人差し指、中指、薬指の3本を並べた巾

指4本分　→　人差し指、中指、薬指、小指の4本を並べた巾

 

 

このように、ツボは自分の指を使って探す方法があります。

 

体の大きさが人ぞれぞれ異なるので、「自分でツボを探すには自分の指を目安にする」のがとても適しています。

 

＜足三里の見つけ方＞

 

では実際に「足三里」というツボを見つけてみましょう。

足三里は膝蓋骨（膝のお皿）の下から指4本下がったところで、脛骨（すねの骨）の指1本分外にあるツボです。

 

 

いかがですか。うまく見つかりましたか？足三里は「免疫力アップ、胃の調子を整える」作用があります。ぜひ、お試しください。