コラム

お灸と免疫

2020年04月21日

今回のコラムはお灸と免疫のお話です。新型コロナウィルスのワクチンが開発されるまでは、免疫力をアップして感染予防することが必要です。

免疫力アップの方法の一つとしてお灸を始めるのはいかがでしょう。

 

<東洋医学からみた免疫>

 

前回のコラムでもお話ししましたが、病気にかからない力を免疫といいます。また、病気になっても治る力を自然治癒力といいます。

私たちの体には、免疫や自然治癒力が備わっていて病気から体を守っています。

 

東洋医学では、このような力のことを「正気(せいき)」といいます。一方、病気の原因となる細菌、ウィルスなどの病原体や急激な気候の変化など、体に害を与える悪い気を「邪気(じゃき)」といいます。

 

 

例えば、同じ病気が流行してもその病気にかかる人とかからない人がいます。東洋医学では、このような違いは邪気の問題ではなく、正気の問題としてとらえます。

 

生気が強ければ、たとえ邪気があっても免疫が正常に働き、自然治癒力で病気に打ち勝つことができるという考え方です。

 

 

鍼灸は正気に働きかけて免疫力、自然治癒力を高めるのが特徴の一つです。鍼は鍼灸師に施術してもらわなければなりませんが、お灸は自宅で自分でもできます。

 

新型コロナウィルスの感染を予防する方法の一つとして、皆さんにお灸を実践してほしいと思います。

 

<お灸と免疫>

 

1930年代に原志免太郎博士はお灸が免疫力の向上に役立つことを発見し、当時流行していた結核の治療に役立てました。

 

原博士は、お灸をテーマにした研究で初めて医学博士を取得した医師です。自らも「足三里」というツボにお灸をして104歳まで現役の医師として活躍されています。

 

医者

 

現在では原博士の研究を基に、もくさアフリカという団体がアフリカで流行している結核の予防・治療にお灸を活用しています。現地でお灸教室を開いて、自分でお灸ができるように指導して効果をあげています。

 

また、お灸に関する研究も進みお灸が免疫力をあげる仕組みもわかってきました。

 

 

お灸をする→皮膚に温熱刺激が加わる→たんぱく質が変性する→『ヒストトキシン』という異種タンパクが生まれる

→血液に溶け込む→免疫系が活性化→白血球の数が増える→異物を処理する

 

少し難しいですが、簡単に言うとお灸の熱で免疫系が活発になる。ということです。

 

本来は、もぐさを皮膚に直接乗せる方法が主流でしたが、近年ではやけどの心配や灸痕が残ることを避けるため、台座のついたお灸や火を使わないお灸も市販されています。

 

肘に火を使わない灸をのせたところ

 

 

写真は肘に火を使わないお灸を乗せているところです。初心者の方はこのようなお灸から始められはいかがでしょう。

 

 



お灸教室の時間と料金について

※気軽にできる1回(50分)完結型のお灸教室です。

1.お好きな曜日とコースをお選びください

2.各コース2,500円です

   
開催日 開催時間 内容 料金
(税込み)
月曜日 10:00~10:50 肩こりコース 2,500円
11:30~12:20 腰痛コース 2,500円
13:00~13:50 冷え性コース 2,500円
14:30~15:20 不妊コース 2,500円
16:00~16:50 更年期障害コース 2,500円
水曜日 10:00~10:50 肩こりコース 2,500円
11:30~12:20 腰痛コース 2,500円
13:00~13:50 冷え性コース 2,500円
14:30~15:20 不妊コース 2,500円
16:00~16:50 更年期障害コース 2,500円

※駐車場はありません。
※お灸教室の人数は各6名~8名

お灸教室のご予約はこちらから

アクセス

駐車場はありません

名称 片瀬鍼灸院 お灸教室
住所 〒251-0032 神奈川県藤沢市片瀬1-6-36
江ノ電柳小路駅から徒歩7分
駐車場はありません。
公共交通機関をご利用ください。
電話番号

0466-21-9881

お灸教室開催日 月曜日・水曜日/10:00 ~ 17:30
藤沢市片瀬鍼灸院の外観